2012年2月1日水曜日

井戸計画

あっという間に2月になってしまいました。

1月の前半は、井戸作りのための住民説明会を手伝っていました。

というのも、カウンターパートのM.houenouが、昨年10月に日本で研修を受けたため、
その後ベナンでどんな活動をしたか、日本に報告しなければないのです。

報告するためのアクティビティを、彼はなんとウエメ・プラトー県の小学校に5つの飲料用井戸を建設するという計画で打ち出しました。

彼が日本で受けた研修とは、学校保健(つまり日本の給食、養護教諭、身体測定、保健委員会などなど)について、ソフト面を重視した研修だったと思うのですが、彼は井戸作りという学校のハード面での問題に取り組むことにしたのです。つまり日本の援助を少し期待してるのかも。

ここなら建てられそうでかつ、学校や地域が井戸の建設を強く望んでいる小学校5つを、市の教育委員会の手を借りて選出し、
1月にそれぞれの校長や、地域住民に説明会を開いたのです。

問題は、まだ建設のためのお金を集められていないこと。
住民や市役所からは数パーセントお金を集めることができたのですが、
残りの数十パーセントはまだ出資先が見つけられていません。

日本はもとから技術移転を重視して海外援助を行っているので、
私のカウンターパートの少々強引な計画に、乗ってくれるかは難しそうな印象を受けます。

私は知らなかったのですが、
飲料用の井戸とは、普通の井戸とは違って地中深くから水をくみ上げなければいけないそうです。
つまり、普通の生活用井戸が10~20メートルでいいのに比べ、飲料用は40メートルほど地下まで掘り下げなければいけません。

となると、お金の問題に加え、現地の技術だけで建設できるのか。
水源を見つけることのむずかしさ、また井戸を建設できたとしても、維持費を払うことができるのか、誰が払うのかという問題もあります。

とはいえ、ベナン人主導で行っていることや、水が確保できない小学校に井戸ができる(かもしれない)ことは素晴らしいことだと思うので、もう少し見守っていたいと思います。

2 件のコメント:

  1. 飲料水=井戸??雨季はあるし、水上村があるほど水は豊富なのに、濾過して飲料水にはならないの?雨水は蒸溜水に・・井戸を掘り、維持管理していくのとどちらが大変??

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  2. ごもっともな意見ありがとう。

    水上集落がある場所と、今回井戸掘る場所は全然違うし、
    雨水ためてるところもあるけど、かなり汚いんだよね。

    でも蒸溜が低予算でできるなら、確かに飲料用の井戸にこだわらなくていいね。
    ちょっと調べてみよう。

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自己紹介

自分の写真
2011年6月より西アフリカのベナン在住。青年海外協力隊村落開発普及員としてベナンの学校保健に関わる仕事をしています。首都ポルトノボ(porto-novo)にある、ウエメ・プラトー県教育事務局(DDEMP)配属。千葉県出身。