2011年9月29日木曜日

La Nuit

今週末、次の隊が日本からやってきます。
私たちが23年度1次隊なので、次の隊次は23年度2次隊。
協力隊は、3か月に1度、つまり1年に4回、新隊員がやってくることになります。

そして、新隊員の到着とほぼ同時に先輩隊員が帰国します。
まさに出会いと別れ!

いつまでも新人ぶってはいられないですね。

というわけで、全く関係ないのですが、帰国する先輩隊員のベナンダンス発表会を、先日見に行きました。


PORTO-NOVOにあるouadada(ウアダダ)というアートスクール。
フランス人の奥さんと、ベナン人の旦那さんで経営しているそうですが、
ちょっとしたバーと、ギャラリーも兼ねています。

探せばおしゃれなところもあるものですね(←ちょっと失礼)。



展示されていた作品たち。




いつもお湯を沸かす鍋が…



ところで、ベナンダンスなのですが、動画で見たら一発!ぜひ見てほしいのですが、何分ネット環境が悪く、アップできなそうです。残念。
以下写真で解説。

月夜の晩、太鼓(tamtam)の調べに乗って、






踊り手は、日本人2人と、ダンス教室の先生です。




途中で衣装替え。



衣装替えの間に、お客が乱入。
子供も踊ります。



蛇の踊り。
壺の中に蛇がいる想定ですね、ベナンで蛇は神聖な生きもの。






途中で、停電笑。




無事復旧。そしてフィナーレ。




客席から、〝Super(スューペー!)すごい!すばらしい!〝の叫び声。
およそ1時間強、着替えも含めて踊りっぱなしでした。
すごいな、技術もさることながら、踊るときにとても楽しそうだったのが印象的でした。


ちなみに、ベナン人(というかアフリカ人?)はとてもよく踊ります。
人が集まれば、レストランで、家で、外で、他人の家で。
むしろ踊らないと、なぜ?と聞かれます。

この前、ウォークマンで音楽を聞かせてもらった時に、なんで音楽を聴いてる時に踊らないのか?と、深刻に聞かれました。

文化の違いですね。踊れれば楽しそうだけど、そこは根っから日本人。まだまだ恥ずかしさの方が大きい。

こちらは、先ほど乱入して踊っていた子供達。夜更かしね!

2011年9月22日木曜日

遭遇。ZANGBETO(ジャンベトー)



ついに遭遇しました、噂のジャンベトー。
ジャンベトーとは、Porto-Novoに出没する精霊(なのかな…?)の名前です。

夜遭遇すると(チン、チン、チンという音にのせられて登場するそうですが)女性は拉致されて、男性はお金を奪われるから注意した方がいいよ言われていました。
私の家のあたりは、金曜日の夜10時頃に出没するそう。
花金を狙うなんてまったく!

幸い昼間に見ることが出来ました。

こちらです。



なにかprobleme(問題)がないか、探し回ってくれているそうです。
ありがたや~。
なまはげみたいな感じですかね。
教えてくれたおじさんに、写真を撮ってもいいかと聞いたところ、いいよとのこと。

藁みたいなので、カラフル、水色、黄色、赤などがありました。





こちらは囃子を演奏する隊(チンチンドンドンやってます)



ところが、
写真撮った後におじさん、写真を土産にするなら、君は5000CFA(約1000円)払わなきゃいけないよ、と言い出して、おいおい!先に言って!
私は、これから2年もここに住むのだから、これはお土産ではない!と言って近くのスーパーに逃げ込みました。スーパーまでおじさん追いかけてきたけど、さすがに中までは来なかった。

やー怖かった。

ちなみにこちらは、ジャンベトーの本拠地(遠巻きに撮影)。



そして藁のもの(着ぐるみ?)は、町のいたるところにお寺があり、保管されています。
日本のおみこしみたいな感じかな。




面白かったな。

2011年9月20日火曜日

日曜日の出来事

外がかなり騒がしい。太鼓たたいたり、トランペット鳴らしたり、ずっと音楽が流れてて、たまにひいてはまた盛り上がるの繰り返し。

でもパジャマだし、洗濯途中だし、見に行くのもな…。
と思った日曜日。

今日、同じDjassinに住む職場のM(ムッシュ)聞いてみたところ、誰かが交通事故で亡くなってお葬式をやっていたそう。

そう、ベナン(というかアフリカ?)のお葬式はFeteフェット(お祭り)なのです。皆でおそろいの生地から作ったボンバ(伝統衣装)を着て、飲んでは食べ、踊ったりして死者を弔うのです。朝から晩まで!
(写真なし)

お葬式以外にも、結婚式、子供が生まれたときなど、同じように祝うらしい。

自分が死んだときも、しんみりよりお祭りの方が楽しそうでいいな!なんてちょっと思った。

ただ、M(ムッシュ)、あまり好きではない様子。
聞くに、誰かが病気になったとき、病院に行くお金は出さないくせに、死んでお葬式をやる時のお金は出す人もいる、自分の弟が死んだとき、自分は悲しくて、食べ物を食べることができなかった、なのにfeteなんて、なおさらしたくなかった。

そうか、勝手にアフリカ人は人の死に対して強い(というか慣れている)のかと思ってたけど、大事な人への思いは万国共通だよな、と当たり前のことを思った。

ボンバはこんな感じ。ボンバについてはまた次の機会に書きます。



ベナンの道。
こちらはコトヌーcotonou。



こちらはポルトノボporto-novo。
バイクは免許取らなくても乗れるので、市民の大事な足。
でもルールがしっかりしてないから、ちょっとの不注意で交通事故がすぐ起こる。
他人事ではない。

2011年9月19日月曜日

楽しみ(地道に探し中)

活動報告が全然できてないのですが、…まだまだ奮闘中です。
ベナンの小学校は6月末から10月までなんと夏休み。
新学期は10月3日から始まる予定、だそうなのですが、先週聞いたら1日と言ってたし、まだまだずれ込む可能性も。

最終決定は、省から発表があるそうなのでしばしばお待ち。
同僚たちは今、その新学期に向けて準備しています。

私がいる職場(県教育事務所の就学促進課)の大きな仕事。

1.就学促進
2.学校に生徒用の食糧を配ること
3.学校保健の推進(←これ私の仕事!)
4.学校遊具の管理

です。

面白いのが2の食糧。たぶんどこかの援助が入ってるのだと思うけど、子供たちの栄養状況向上のため、(ちゃんとお昼ご飯食べれるように)、対象校に食糧を配ります。
毎年80校くらいに配り、実施されているか検査に行くというのが仕事。

職場の隣に倉庫がありますが、鍋から始まり、トマト缶、塩、とうもろこしの粉、お米などなど、そろってますね。
一緒に連れて行ってもらえないか交渉予定。
まだまだ「????」が多いので、新発見が楽しみ。






ところで、最近の楽しみ。
家の横のスペースで、野菜を植えはじめました。
ガルちゃんの手を借り、はえてた雑草を刈り、動物のフンをまき、種をまいたのが、一週間前。





今日は一週間後!
以下、9種。(小松菜、春菊、ホウレン草、小かぶ、二十日だいこん、いんげん、枝豆、バジル、トマト)












見るたびに大きくなっているので、とても楽しい。
種植えてから寝坊したことありません!(その前はちょっとあります、ごめんなさい!)

Encore une fois.(もう一度)

2011年9月9日金曜日

ORO(オロ)の時期

ラマダンといえば、イスラム教の断食として有名ですが

(正確には、断食を行う月の名前らしい。断食はサウム)

ラマダン明けの日は、断食解禁祝いを盛大にやるということで、

イスラム教徒が15%程度いるといわれるベナンでも、祝日となっています。

今年は8月30日。


当日、朝携帯にメールが。

大統領からのメールです。



Le president de la Republique Docteur YAYI BONI souhaite a toute la communaute islamique du Benin une bonne fete du Ramadan.

共和国(ベナン)の大統領、ヤイボニは、ベナンのイスラム教団(?)のラマダン祭がよいものであることを祈っています。。。

大統領から、メリークリスマスのメールが来たみたいな感じですかね。

たぶん政府で押さえているのだろうけど、個人の携帯に届くなんて変な感じ。


さて、ラマダン明け頃に終わるベナンの行事がもう一つあります。
土着の宗教といわれるVOODOU(ブードゥー)教のORO(オロ)です。


ブードゥー教は、ベナンもとい西アフリカ発祥の民間信仰、精霊信仰(アニミズム)です。
奴隷貿易に乗せられて、カリブ海のハノイやアメリカ南部まで広まっています。
ゾンビももとはブードゥー教に発想を得たものらしい。

そして、オロが何かといえば、風の神様らしい。
ベナン人の知り合いに聞いてみたものの、わかるようなわからないような(語学力のせいもあります)
とりあえず絵書いてもらいました。
こんな感じ。



でも確実に理解できることは、オロを外国人か女性が見ると、殺されるといわれていること。

だから、オロが盛んな、sakete(サケテ)が任地の隊員は、前もって知らされるオロの日には、
部屋中のカーテンを閉めて一日家に閉じこもるそう。

さてそんなオロですが、
なんと殺虫剤の名前にもなっています。
オロ様は了承してるのですかね。



こちらは強力で、いつもお世話になっています。
ただ私の場合、自分の頭も痛くなってしまうという問題つき。
今宵眠れないのは、オロのせいか、
もしくはG(ゴキブリ)の怨念か。

オロにやられる日も近いかもしれません。

なべ

米炊き用に買った鍋の様子がおかしい。

水を入れると、底から水が出てくる様子。

買ったときは気づかなかったけど、鍋に穴があいてました。

というわけで、買った店に鍋を持って行ったところ、交換はできないけど、修理をできる店があるとのこと。
おばさんに連れて行ってもらいました。


まず、はんだ(だと思うのだけど)を細く細く尖らして、
穴に差し込みます。



はんだをたたいて、穴に固定。


仕上げに
鍋に水を入れて、土の上に置きます。
もし穴が埋まってなかったら砂が濡れる仕組み。
なるほど。


仕上がりはこんな感じ。これで200CFA(40円くらい)。
ちなみに鍋は1~2人用で2800CFA(560円くらい)。


待ってる間に話した女の子。
以前、別の子にカメラを向けたら大泣きされたことがあり(この世の終わりみたいに)
カメラを向けるのに勇気がいったけど、
いい笑顔くれました。

自己紹介

自分の写真
2011年6月より西アフリカのベナン在住。青年海外協力隊村落開発普及員としてベナンの学校保健に関わる仕事をしています。首都ポルトノボ(porto-novo)にある、ウエメ・プラトー県教育事務局(DDEMP)配属。千葉県出身。