2012年2月9日木曜日

今さらですが12月のこと。 パンジャリ編

12月最後の一週間、パンジャリ国立公園に行ってきました。
ベナン唯一の国立公園で、運が良ければ、ライオンや象に会えるそう。
天然の広いサファリパークといった感じです。

場所はベナンの北部、ブルキナファソとの国境付近。

バスで一日揺られて北上します。
乾季の間、動物が南下してくるので、乾季の12月~3月あたりがシーズンらしい。

パンジャリまで2時間くらいの距離にある町、ナチティングーで、車とガイドを雇います。
一日目はナチティングーで一泊。
次の日の早朝パンジャリに向けて出発しました。




パンジャリ公園の地図。園内は圏外です。


右下に動物の出現時刻が書いてあります。

でも何の動物かよくわからん。笑。



パンジャリで見れた動物の紹介。
鹿。意外にも鹿が一番いっぱいて、一番よく見ました。



象のふん。ふーん。




道を横切さる(うまいこと言った)



ほろほろ鳥。車が通ると、おとっとと逃げていきます。
ちなみにホロホロ鳥、ポルトノボにもいますが、ベナン人は食します。
おいしいです。



双眼鏡で見ると


わにがあくび中


水飲み場にはサルが

水を飲みなさる。




花札の絵のような夕日。




車の上から記念撮影。
先輩隊員と、同期と、ライスセンターというところで研究している学生さんと総勢7人で行きました。




思わずこの先のずーっと先の人生を考えてしまうような道。





他にもライオンキングでおなじみのイボイノシシや、
アリ塚、青い鳥、ハゲワシなどに会いましたが、
結局象とライオンには会えなかったのです。
翌月にパンジャリに行った隊員は見れたそうなので、時期が悪かったのかも。

この日はパンジャリ内のホテルで一泊。
2日目は、ブルキナファソとの国境付近を回りました。
川の向こう側はもうブルキナファソです。



泳いで渡れそうな距離、コーヒーのにおいが届く距離。
挨拶したら(言葉がわからないので、ガイドさんが)、
朝ご飯中だったようだ。ボナペチ!(召し上がれ)



こちらはガイドのイニャスさん。
奥さんが子供を産んだばかりだそうで、観光が終わった後に奥さんの実家へ迎えに行ってました。
そわそわだっただろうな。



さてベナンの産業は、綿花とパーム油です。
そんなことは出国前に調べたっきりすっかり忘れていましたが、

北の地では、たくさん綿花畑を見ることができました。
パンジャリから帰る途中の村にて。子供も手伝い中。



手を振るとと笑顔。うれしくなります。やあやあ。



パンジャリをでて、滝を見に行きました。
泳げる、そして崖からダイブできるそうな。
ベナン人、実際にやってくれました。
動画で撮ってて、写真がなかったので残念ながら図説。
矢印の先から飛び込んでました。
15~20mくらいあったかな。飛び込む前に、アーメン、と十字を切ってました。
命がけとまではいかないけど、滝修行の山伏くらいの気合は必要だろう。
見てるこっちも手に汗握りました。



観光地なので、案内してくれる少年がいます。
(入場料のほか、チップをあげるかはおこころ次第)
俺がとる、と写真を撮ってくれました。この腰がセクシーでしょ。



乾季だったのですごい砂埃でした。
そしてベナンの南側と全然違う、何よりも景色が黄色い。
南にある池や、ヤシの木はなく、開けた景色が広がっていました。
西アフリカに広がる砂漠を、ほんの少しだけ体験した気分。
もし任地がこんなところだったらどんな活動ができたかな、ってか生きていけたかな。


2012年2月2日木曜日

総会

年に2回ある隊員総会が1月に開かれました。
ベナン中の隊員がコトヌーに集合します。

さて、今回は日本から医療団の方が見えたため、少し長めの日程。
1日目は医療団の方の講義、午後に学校保健隊員の分科会。
2日目に総会と、隊員活動紹介。
3日目に安全対策講座と、一村一品販売会、帰国隊員の活動発表、という内容でした。

皆がどんな活動をしているかよくわかったし、刺激になりました。

小学生のような感想。。。


お楽しみはみんなのベナン衣装、
総会の期間中、多くの隊員がベナンの衣装を着るのですが、かなり皆こっています。
ベナンの伝統衣装から始まり、
仕立て屋さんに頼んだ浴衣、着物、チャイナドレス、ウエディングドレス(!)に至るまで。

脱帽です。

あと個人的に一村一品販売会が好きです。
各地のグループや障害者の方が作った商品を販売されるのですが、
力作ばっかりでかなりの見もの!お買いもの!でした。

ベナンにはカラフルな布があるので、小物入れ一つとってもとても色鮮やか。
日本へのお土産にと地道に購入中。
一部紹介します。

シアバター(ベナン北部が山地)の石鹸。顔も洗えます。


パーニュ(布)で作った小物入れ(奥)。しっかりしていて丈夫です。手前は、


洗濯ロープで編んだバックや、腕輪、キーホルダー。


サンダル。


通称アラダバック(アラダで作られているバック)。なんでも入るし、バックの入り口を寄せるとふたもできます。


魚のうろこで作ったピアスと、ヘアゴム。右がポーチ、中がビニールなのでちょっとこぼれても大丈夫だそうな。


ベナンで身体障害を持つ方を見かけることは多く、
よく道でお金を求めています。
そうではなく自立して生活しようと活動するNGOがベナンにもあり、
福祉センター配属の隊員が、何人か一緒に活動しています。


最後におまけ。
同期でお揃いの衣装。

2012年2月1日水曜日

井戸計画

あっという間に2月になってしまいました。

1月の前半は、井戸作りのための住民説明会を手伝っていました。

というのも、カウンターパートのM.houenouが、昨年10月に日本で研修を受けたため、
その後ベナンでどんな活動をしたか、日本に報告しなければないのです。

報告するためのアクティビティを、彼はなんとウエメ・プラトー県の小学校に5つの飲料用井戸を建設するという計画で打ち出しました。

彼が日本で受けた研修とは、学校保健(つまり日本の給食、養護教諭、身体測定、保健委員会などなど)について、ソフト面を重視した研修だったと思うのですが、彼は井戸作りという学校のハード面での問題に取り組むことにしたのです。つまり日本の援助を少し期待してるのかも。

ここなら建てられそうでかつ、学校や地域が井戸の建設を強く望んでいる小学校5つを、市の教育委員会の手を借りて選出し、
1月にそれぞれの校長や、地域住民に説明会を開いたのです。

問題は、まだ建設のためのお金を集められていないこと。
住民や市役所からは数パーセントお金を集めることができたのですが、
残りの数十パーセントはまだ出資先が見つけられていません。

日本はもとから技術移転を重視して海外援助を行っているので、
私のカウンターパートの少々強引な計画に、乗ってくれるかは難しそうな印象を受けます。

私は知らなかったのですが、
飲料用の井戸とは、普通の井戸とは違って地中深くから水をくみ上げなければいけないそうです。
つまり、普通の生活用井戸が10~20メートルでいいのに比べ、飲料用は40メートルほど地下まで掘り下げなければいけません。

となると、お金の問題に加え、現地の技術だけで建設できるのか。
水源を見つけることのむずかしさ、また井戸を建設できたとしても、維持費を払うことができるのか、誰が払うのかという問題もあります。

とはいえ、ベナン人主導で行っていることや、水が確保できない小学校に井戸ができる(かもしれない)ことは素晴らしいことだと思うので、もう少し見守っていたいと思います。

自己紹介

自分の写真
2011年6月より西アフリカのベナン在住。青年海外協力隊村落開発普及員としてベナンの学校保健に関わる仕事をしています。首都ポルトノボ(porto-novo)にある、ウエメ・プラトー県教育事務局(DDEMP)配属。千葉県出身。