ベナンを思い出して寂しいのだろうか。
あの空気。
音にあふれてて、でも私の中は静かだったな。
子供たちがいて、しゃべって。
あの時に戻りたい、なんて今までの人生で思ったことなどなかったけど、
ベナンには何度だって戻りたい。
行ってる間から、そう思うことが分かっていた。
いつかとてつもなく貴重な時間になることが分かっていた。
思い出すと泣きたくなる景色になることが分かっていた。
人とはまたつながればいい。
場所だってまた行けばいい。
でもあの空間は、時間の流れは、仲間は、もう二度と会えないものだと、
感じられないものだと、わかっていた。
それがいつだって不思議でならなかった。
気持ち悪いセンチメンタリズムも嫌だし、私アフリカ知っているんです、
というのも嫌だった。
ただただ大事でたまらない。
なんでこんなに好きなんだろう。
なんでこんなに懐かしさがいっぱいあるんだろう。
会いたい会いたい会いたい。
会いたい会いたい会いたい。
あの時大事だったすべてのものが、大事でたまらなかったすべてのものが、
同じように私を大事に思ってくれていればいいのに。
大事でたまらないという思いが、相手にもっと上手に伝えられていたらいいのに。
そしてそれを相手がうれしいと思ってくれたらいいのに。
前より痛みを許容できるようになった気がする。
自分の思いが、かなわなくても受け入れられるようになった。
自分なりに処理できるようになった。
心が広くなった。大人になった。
その経験がいつかどこかで、何かに活かせる。
きっともっと大事なものを見つけられる。
もっと大事にしてあげることができる。
はず。
それを信じるしか今はできることがない。
自己紹介
- hyokkori.
- 2011年6月より西アフリカのベナン在住。青年海外協力隊村落開発普及員としてベナンの学校保健に関わる仕事をしています。首都ポルトノボ(porto-novo)にある、ウエメ・プラトー県教育事務局(DDEMP)配属。千葉県出身。
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