日本でも、米の収穫時期に祭りをしますが、
ベナンの中部地域では、イニャムの収穫初期に、
初物のイニャム収穫を祝う祭りをします。
ちょうどキリスト教の祝日と重なったので、出かけてきました。
到着直後、大量の牛のお出迎え。
放牧…?というのか、もちろん牛が通った後は、うん○注意。
この地域を治めていた王様(初代)の銅像。万歳。
現在まで王様は続いていますが、今は政治はやらず、催事、お祭りごと専門です。
上の銅像の説明文。
ここで注目してほしいのは、文字の大きさ。
上から下に段々小さくなっていってるのわかりますか。
別に大きい字が重要とかではなく、同じ文の続き。
たぶん入らなかったから小っちゃくなっちゃったのだろうけど。
こういうのを見ると、さすがベナン!と思ってしまいます。
全文書いてあれば特に細かいことは問題ないよね。
そのおおらかさ(つまりいい加減)。
人だかり、と思って近づいてみたら、
これからLutte(格闘技の意)をやるとのこと。
素晴らしい筋肉の選手団(黄色チーム)。
何度見ても黒人男性の筋肉にはほれぼれします。
自然で力強い。
黄色 v.s 赤色
ルールは簡単。対戦相手と組んで、背中がついた方が負け。
相撲と柔道を足して2で割ったような競技。
背中がついたら負け、つけないようにの図。
野次馬が審判にいちゃもんをつけています。
今のは背中ついてただろう!とか言ってのかな。
議論が好きなので、怒ってるようで楽しんでるのです。
試合が盛り上がると、試合時間よりいちゃもん時間の方が長くなります。
私がお気にいりの選手。
全身ばねで、スカッとする試合運びをする。
ここはCollines県(コリーン県)といって、翻訳すると山の県。
山が少ないベナンで、稜線を楽しむことができます。
日曜日なので、多くの人が着飾って教会へ行きます。
のぞくとこんな感じ。
山あり谷あり。
初代王朝が1557年だそうなので、歴史がある町、
街並みも整っていました。
犬も歩けば…
続いては、16世紀から現在まで続く、王様の家へお邪魔しました。
というのも、この日イニャム祭りを行う予定が、急きょ中止になったため、
観光客(ベナン人のほかに欧米人も多くいました)へ向けて自宅を公開することにした様子。
写真も撮り放題。イエイ。
中に入ると何やら力強い像。
続いては神託(oracle)の家。
神託は、この地域でとても重要視されています。
病気、結婚、政治、などなど、ことあるごとに、神託を受けに人々は占い師のところへ行きます。沖縄のユタのような感じでしょうか。
この家は王様専属です。
そういえば、今回急にイニャム祭りが中止になったのも、神託によるものという噂。
今年のイニャム祭りは、中止にした方がよいであろう…むにゃむやとかなんとか言われたのだろう。
今回の旅行は、友達の同僚のベナン人が案内してくれました。
この地域は、マヒ(Mahi)という民族が住んでいますが、マヒ人の彼が面白いことを教えてくれました。
マヒの人は赤ん坊が生まれると、占い師のところに連れていき、その子のマーク(よい表現が思いつかないけど)を占ってもらいます。そのマークの種類が下の写真。全部で100種類くらいあったかな。
この子は○○草(忘れた)のマークだ、となると、その子は生涯人に光を与え続ける人になるので、夜は真っ暗の中で寝てはいけない(常にろうそくの明かりをともしておく)。また○○草の弦で作られてるジャンベ(太鼓)はたたいてはいけない。弦が切れるとよくないことがおこるから。などなど、いろいろな約束事を一生守らなければなりません。
そのかわり、約束を守れば神様が守ってくれるのでしょうか。
キリスト教を信じつつも、民間信仰を守り続ける。話を聞くと不思議な感じですが、神様がいっぱいいるのは日本と似ていて、面白いですね。
ちなみに自分が何のマークかは誰にも秘密だそうです。だってもし自分が恨みを買って、夜ろうそくの火を消されたりしたら大変だから。
「恨み」に敏感でもあります。
これは生贄の儀式の場。鶏とか、山羊とか。ココナッツとか。
扉。木の扉はベナンで珍しい気がする。山があって木が多いからかな。
現在の王様は、この方。
門番。頭が牛、体が人間なのは、ギリシャ神話でミノタウロスというらしい。
どんな流れでここにこの銅像を作ったのか確かじゃないけど、
王様はいろんな地域のものをどんどん使っていて面白い。
さてやっとイニャムの話。
イニャムとはヤム芋のこと。
横から見るとこんな感じ。
こんなに重そうなものを10本近く頭にのっけって、ひょいひょいひょいと運んでしまう。
さてイニャムピレの作り方。
まず芋をふかします。
潰します。
搗きます。
搗きます。
出来上がり。
2012年8月30日木曜日
8月の話
しばらくご無沙汰してしまいました。お元気でしょうか。
ベナンは今雨季といいつつ、雨が降らない日が続いています。
今は小学校が夏休みなので、のんびりベナンを旅行したり、
ほかの隊員の活動を見に行ったりしています。
(こうやって書くと、学校が休みの時ばっかりです…
活動が波に乗ってくると休み、またやり直しの繰り返しで、なかなか思うように進んでいません)。
新学期は10月から学校が始まるわけですが、
今新企画を練り中です。
就学促進、学校衛生に効果があって
実現可能性と継続性、お金がかかるかどうか、等々考えはじめると、
いつもの考え込む癖でどんどんぬかるみにはまっていきます。
そういう時は誰かと話をしなきゃ、動かなきゃと焦っているうちに
8月も終わりを迎えそうです。
次回は、8月に行ったプチ旅行と、隊員総会について書きたいと思います。
写真が多くて、書きたいことが多くて、まとめ中です。
一部紹介。
コトヌーの夕日、バイクの海。
反対側に月。ヤシ(を模した電波塔)。
ところで、今時刻は18時半、職場をそろそろ出ようと荷物をまとめる矢先、
プロパンガスが部屋の前で爆発しました。
売り子が売りに来てたようですが、
こわ。
ベナンは今雨季といいつつ、雨が降らない日が続いています。
今は小学校が夏休みなので、のんびりベナンを旅行したり、
ほかの隊員の活動を見に行ったりしています。
(こうやって書くと、学校が休みの時ばっかりです…
活動が波に乗ってくると休み、またやり直しの繰り返しで、なかなか思うように進んでいません)。
新学期は10月から学校が始まるわけですが、
今新企画を練り中です。
就学促進、学校衛生に効果があって
実現可能性と継続性、お金がかかるかどうか、等々考えはじめると、
いつもの考え込む癖でどんどんぬかるみにはまっていきます。
そういう時は誰かと話をしなきゃ、動かなきゃと焦っているうちに
8月も終わりを迎えそうです。
次回は、8月に行ったプチ旅行と、隊員総会について書きたいと思います。
写真が多くて、書きたいことが多くて、まとめ中です。
一部紹介。
コトヌーの夕日、バイクの海。
反対側に月。ヤシ(を模した電波塔)。
ところで、今時刻は18時半、職場をそろそろ出ようと荷物をまとめる矢先、
プロパンガスが部屋の前で爆発しました。
売り子が売りに来てたようですが、
こわ。
登録:
コメント (Atom)
自己紹介
- hyokkori.
- 2011年6月より西アフリカのベナン在住。青年海外協力隊村落開発普及員としてベナンの学校保健に関わる仕事をしています。首都ポルトノボ(porto-novo)にある、ウエメ・プラトー県教育事務局(DDEMP)配属。千葉県出身。
ラベル
- ベナン観光 (7)
- ベナン生活 (26)
- 活動 (18)
- 駒ヶ根 (1)
- 日本(随分前の日記) (9)